いちごの里吉見町で代々「吉見イチゴ」をはじめとするたくさんの農産物を栽培している元気な農家です。園主は12年前に勤めていたエンジニアの会社を辞めて家業の農業に転職し、日々農業を楽しんでいます。若いスタッフも増え「吉見いちご」の後継者の育成にも力を入れています。
そんな横田農園が、農産物を作るにあたって何よりも大切にしているのが”おいしさ”!横田農園の所在する埼玉県吉見町は、粘土質で肥沃な土壌が特徴。この土に自慢のぼかし肥たっぷり混ぜ合わせることで、とっても味の濃いおいしい農産物ができあがります。また、おいしい農産物を作るにあたって何よりも大切なのが、一つ一つの農産物に愛情をたっぷり込めて丁寧に管理して育てること。このため、横田農園では畑の面積を比較的小規模に抑えて、面積に割にはたくさんのスタッフを配置し、丁寧な管理を心掛けています。
見た目の美しさや形よりも、たべて「おいしい!!」と感動していただける農産物を作ること。このことをモットーに、横田農園はこれからも改善を重ねていきます。
横田農園前に新しい道路ができているので、詳細は下記の地図を参考にして下さい。
迷ってしまったら農園にお電話(0493-54-1278)ください!
【住所】 埼玉県比企郡吉見町大字下銀谷424
名称 | (株)横田農園 |
園主 | 横田 進(よこた すすむ) |
所在地 | 埼玉県比企郡吉見町大字下銀谷424 |
連絡先 | TEL:0493-54-1278 FAX:0493-54-1478 |
設立 | 平成28年6月27日 |
主要作物 | 苺栽培・水稲栽培・トマト・野菜 |
経営規模 | 水稲 5ha 苺栽培施設面積 70アール 苺栽培施設(貸出)面積 35アール 苺苗栽培施設面積 34アール 育苗本数 6万本 野菜・トマト栽培面積 10アール ※栽培面積は現在も拡大中 |
従業員 | 男性 6人 女性 12人 (うちパートタイム 8人) |
事業内容 | ・農産物の栽培 ・農作業の受託 ・苺苗の販売 ・農産物の販売(直売所/ネットショップ) |
目的 | 1)農産物の生産、加工、販売 2)苺・水稲・野菜苗の生産及び販売 3)農畜産品の仕入れ・加工・および販売 4)農業、その他作業の受託、委託 5)地元農畜産品の委託販売 6)栽培設備 7)農産物の栽培技術指導と農業経営指導 8)観光農園ならびに、これに関連する施設の運営 9)農業生産設備、農業機械の設備 10)その他上記に付帯する一切の業務 |
沿革 | 平成19年 農業経営開始(認定農業者登録) 平成20年 雇用労働力への切り替え 平成23年 埼玉県地域指導農家(指導農業士)として認定 平成24年 鶴ヶ島直売所開設 平成25年 トマト促成栽培に挑戦 平成26年 ネットショップオープン 平成28年 法人化 |
年商 | 平成19年 1280万 平成20年 1380万 平成21年 1610万 平成22年 1480万 平成23年 2670万 平成24年 2960万 平成25年 3230万 平成26年 3800万 平成27年 4300万 平成28年 3943万(※) 平成29年 5406万 (※ 28年は法人に移行したが、年商の一部が園主の個人口座に残っていたため、法人としての年商は少なくなっている。) |
資本金 | 956万 |
資産 | 軽トラック・バン 3台 軽乗用 3台 配達用 トラクター 3台 コンバイン 2台 小型管理機2台 田植え機 1台 乾燥機 3台 籾摺り機 1台 精米機 1台 |
農業なんて嫌いだ~と、興味のあった電気業界に就職しました。
小学生の頃から朝は、草刈り(ヤギの朝ご飯)をしてから学校へ行き、帰ってくると、妹や弟の子守か、いちごの出荷箱作り......そんな毎日でした。少し熱があって学校を休むと午後には農作業のお手伝いでした。当然、農業は嫌いになりました。
電気業界では、エンジニアとして電気製品の修理、電子回路の設計等に従事し、また、東南アジア等への海外赴任、役員として会社経営に参加するなど、本当に様々な経験を積むことができました。
しかし、祖父、祖母、父、母4人の介護が必要になり、介護をしながらエンジニアの仕事を続けることが難しくなったことから、実家の農業を継ぐことを決心し、介護のかたわら小さく農業を始めました。
農業も自分の仕事として取り組んでみると結構面白く、農業も製造業と同じ、モノづくりなのだと気づきました。
そして、エンジニアとして培った修理、設計の経験、人材指導そして会社経営の経験、これらすべての考え方や技術が農業に生かせることに気づきました。
これらが今の横田農園を作り上げてきました。農業は本当に大変なこともたくさんありますが、どんな難しい課題にぶつかっても「なんとかなるさ!」の前向き姿勢で乗り越えてきました。これからも夢ある農業を楽しみながら続けていきたいと思います。
当園は、取引企業とのより深い信頼関係の構築等を目的として、平成28年に株式会社化しました。しかし、当園は“株式会社”の名称から想像するような、広大な土地を大型機械で大胆に耕していくような大規模農園はなく、かといって家族経営の零細農家でもない、敢えて言うならば中規模の農業法人です。
大規模農園のような収量はありませんが、大規模ではないゆえに、管理の行き届いた丁寧な栽培、そしてスタッフの十分な教育、指導を行うことができ、それゆえ“おいしさ”にとことんこだわった農業ができるのです。
収量ではなく“おいしさ”にこだわった農業は、当然一つ一つの農産物にかかってくるコストも高くなります。このため、市場を通した販売ではなく、個人のお客様や企業との直接取引を主体とした販売を行っています。
脱サラした園主が、実家の横田農園を継承したのが平成19年。 そこから毎年年商を伸ばし(下表参照)、平成23年には埼玉県地域指導農家(指導農業士)に認定され、平成28年には株式会社化するなど、着実な歩みを続けています。
いちご苗の育成 いちごの栽培
4~8月
いちご苗を育成します。
親苗のランナーから子苗をポットに受けて増やしていきます。いちごは苗の良しあしで収量の8割が決まることから、丁寧な管理を行います。
特に8月は暑さにより病気にかかりやすい時期でもあるので、病気の発生には細心の注意を払います。
農園で使う分以外にも、販売用にかなりの本数を育成します。
7~8月
堆肥を畑に入れて、畝を作ります。
体力のいる作業ですが、ここで投入する”秘伝のぼかし肥”が、味が濃くておいしいいちごの秘訣なので、暑さに負けずにがんばります。
暑さで体力が消耗する時期なので、休憩時間を長めにとる日もあります。
8~10月
いちご苗を畑に植え付けます。
当園は土耕栽培のため、腰に負担のかかる大変な作業ですが、吉見町の土があっての美味しい吉見いちごです。
スタッフみんなで力を合わせてがんばります。
苗を畑に植える時期でその後の収量が大きく左右されるため、この時期はとても忙しくなります。
10~11月
ハウスにビニールをはり、畝にマルチをかけます。
マルチかけは、足元がぬかるんでいると前に進むだけでもやっとです。
しかも腰に負担がかかる大変な作業ですが、
スタッフみんなで励ましあいながら和気あいあいと作業するので、あっという間に時間が過ぎていきます。
11~12月
脇芽や不要な葉を取り除きます。
こうすることで、いちごの実に十分な栄養を送ることができます。
寒くなってくる時期ですが、ハウスの中は暖かいので快適に作業することができます。
12~5月
苺を収穫してパック詰めします。
完熟いちごなので丁寧に扱います。収穫部隊とパック詰め部隊に分かれて、できるだけ午前中にはパック詰めが終わるようみんなで協力してがんばります。
詰めたいちごは、直売所、スーパー等へ配達したり、また、宅配で送ることも多いです。
水稲栽培
野菜、その他の農産物の栽培
農産物、いちご苗の販売
吉見町の農園の庭先でいちごやお米を販売しています。また、横田農園のおいしい農産物を少しでもたくさんの人に知っていただくため、イベントなどにも積極的に出店しています。
平成26年からはネットショップも立ちあげ、お米やいちごなどの農産物、そしていちご苗の販売を行っています。
当園では、横田農園だけでなく、日本の農業の発展を目的として、農業の人材育成に積極的に取り組んでいます。
このため、若いスタッフを積極的に採用し、栽培技術、販売方法、経営ノウハウを伝承するとともに、責任ある仕事を任せることで、将来の農業を担っていく人材となるよう指導しています。
当園で研修後、独立して新規就農したスタッフに対しては、独立後も必要に応じて技術面、経営面等でサポートするなど、お互いに協力し成長しあえる関係づくりに励んでいます。
また、優れた人材を育成していくためには、働きやすい環境を整備することが欠かせません。当園では、各スタッフの事情を十分に考慮して、フルタイムでの勤務以外にも、平日のみ・休日のみ・1日2時間・週休3日など、いろいろな働き方を受け入れています。
さらに、子育て、介護等を応援するため、子連れでも勤務可能な環境づくりや、休みの取りやすい職場環境づくりに励んでいます。